阪神淡路大震災から30年 あっという間の30年だった
いろんなことが頭をよぎるが、自分がすごく楽になった
言葉がある「ご恩送り」 この言葉に助けられた。
27歳、社会人3年目の自分が被災したわけだけど
・実家が全壊
・父が体調崩し入院(5年半後に他界)
・借金があったので家業の廃業もできず、今までまったく
触れてこなかった家業(作業服販売業)を私が継ぐことになった
などなど、当時の自分には重すぎる状況であった。
それでも多くの方の支援で少しずつ前向きな気分に
とくに高校、大学の同窓会を通して、多くの先輩方から
支援いただいたのはすごくありがたかった。
心残りは先輩方(ほとんどが会ったこともなく、お名前すら知らない方々)
にお礼を伝えたり、元気になったことを伝えられずにいたこと
そんな自分にお礼の機会をあたえてくださったのが2011年の東日本大震災
そのとき聞いた「ご恩送り」という言葉が胸に刺さり、
少しでも自分にできることをしようと思った
・大学の同窓会を通しての寄付
・神戸JC同期卒業42名で42万円を寄付
・中小企業同友会を通して会社のパソコン25台などを寄付
などなど自分なりにできることをした。
その結果、自分自身の気持ちがすごく楽になった
「支援させていただいてありがとうございます。」
まさにご恩送りの精神です。
うまく伝えられなかったのは秋田の友人から
「東北の人は支援受けてもどうお礼していいかわからない」
と聞いた時
今なら「神戸の人も阪神淡路大震災で多くの人に助けられた。
正直お礼のことまで頭がまわらなかった。
今、神戸の人の多くは当時のご恩送りをさせていただいている」
と伝えたと思う。